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マナー広告について。 [広告の話]

広告のジャンルにマナー広告というのがあります。駅構内や電車内で
やってはいけないとされるマナーを啓蒙するための広告です。
私は、こういう広告に縁があって、いままでに2社、通算すると8年間ぐらい
マナー広告を手がけました。マナー広告を企画する時の自分の心構えは
決してマナーを守らない人を悪者にしない事、
中傷する表現は避けるという事です。それは、メッセージを発信するのが
電鉄会社だからです。マナーを守らない人であっても、
切符を買って電車に乗ってくれるお客さま。お客さまに対して、
「駆け込み乗車するな、コラ!」はダメだと思うのです。
そのへんが公共広告との大きな違いです。
ま、それはもちろんクライアント側も、わかっていて、
そういう表現を望んではいません。マナー広告が、
ソフトな物言いになるのは、そんな理由があるからです。

乗車マナーについては、ほとんどの人が理解している、
というデータがあります。
わかっちゃいるけど、まもられていないのです。
だったらマナーポスターなんて意味があるのか?と
思う方もいるでしょうが、貼り続けることによって、
効果が現れてくるようですし、マナーポスターを貼らないと
マナーが低下していく傾向があるとも言われています。
そして、マナーポスターを作って貼ってくれという
お客様の声が、非常に多いのです。
電車がある限り、そしてマナーを守らない人がいる限り、
このジャンルの広告は残っていくのかもしれません。

マナー広告の元祖ともいえるのが、河北秀也さんの作品。
「帰らざる傘」(傘の置き忘れにご用心)「独占者」(席を独占しないように)
など、映画のタイトルをパロディにしたユーモラスな表現で
知られています。そんなマナー広告が一冊の本となったようです。




元祖!日本のマナーポスター

元祖!日本のマナーポスター

  • 作者: 河北 秀也
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 大型本



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