タレント広告

タレント広告をつくりたいか、と聞かれると、
答えはNO。ほとんどの広告クリエーターがそう答えるんじゃないでしょうか。
そもそもタレントを使う広告というのは、
タレントが決まっただけで、企画の半分が終わっている、そんな印象が
あります。それに、大物になればなるほど、誓約が多い。この衣装はダメ、
こんな設定はイメージに合わない、こんなポーズはさせられない、と
厳しく事務所にチェックされます。カメラマンやスタイリスト、ヘアメイクも指定。
いろんなしばりの中でコピーを書かないといけないので、ありきたりの
ものになってしまうことが、しばしばです。
本人が商品を推薦したようにしたくないので、会話調にするな、
客観的なコピー、あるいはスポンサーの声にしてくれ、
なんてオーダーもありますね。

私は、大阪なんで、タレントを使うというような仕事は少ないとは
思うのですが、今、振り返ってみると、かなりありました。
ジョージ・ルーカス、吉永小百合、黒木瞳、松嶋菜々子、酒井美紀、
長嶋茂雄、萩本欽一、鶴田真由、高嶋政伸などなど。

その中で、この広告、どうよ？
と自信を持って人に見せられるものが、ほとんどない。
自分の力の問題もあるのでしょうが、
タレント広告って、難しいんですよね。