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夏はやっぱりビール!だった。 [広告の話]

真夏日が続いた今年の夏、ビール類が例年以上に売れたそうです。
特に好調だったのは、クリアアサヒ、プレミアムモルツ、
麒麟ZERO、麦とホップの4つです。
麒麟ZEROは、ビール類初の
カロリーオフ表示が許された商品。メタボ検診が始まることに着目して
中身の違いで勝負し、勝利したビール類だと言えるでしょう。
あとの3つは、広告・マーケティング、デザインが
力を発揮して、大ヒットに結びつけた商品のようです。

新ジャンルのビール風飲料「クリアアサヒ」は、
デザインにとことんこだわった商品。通常、ビール類の
商品開発は、市場調査から、商品開発、ネーミング、
パッケージ、販売促進までを1チームでやるのだそうですが、
この商品には2チーム用意。販売促進、パッケージを手がける
チームが商品開発と同時進行で作業を行ったため
デザインにまで十分時間をかけることができたんだとか。
生ビールを連想させるその外観が、大ヒットの秘密だと
言われているようです。

矢沢永吉の起用で大ヒット商品となったプレミアムモルツ。
ビール消費の二極化、富裕層をとらえた商品でしたが、
このまま右肩上がりは難しいだろうと判断。
ターゲットを広げることを決定し、CMで新たに竹内結子を
起用。これが見事に当たり、女性と若者を取り込むことに
成功したようです。

そして、ビール風飲料、麦とホップ。
これはタレント起用の逆転の発想。
軽めの商品だし、その中身からいっても
若手の人気タレントで勝負するのが王道。
ところが、この商品の対極にあるプレミアムビールに合いそうな
田村正和を起用した。贅沢、こだわり、本物、
そんなイメージを持つタレントを起用する事で、
「味を追求したビール並の飲み物」
そうアピールできたことが
ヒットに結びついたようです。


ビールの広告は、若手のコピーライターがやるべきじゃない。
そう言われた時代がありました。
ビールは商品にほとんど差がなく、コピーを書くのが非常に難しい、
だから若手がやると、行き詰まって潰されてしまう、なんて言われていました。
でも、いまはいろんな商品がありますよね。
表現の可能性もかなり広がってきたようにも思います。



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