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40代前半がリミット? [広告の話]

広告は、これからどうなるんだろう?
そんな声が業界からよく聞こえてくるが、
業界自体が大きく変化していってるようにも思える。
中央のことはよく知らないが、
関西では代理店のクリエーターの平均年齢がどんどん
下がっていっているように感じる。

まわりを見回すと、40代なかばでクリエィティブ局長。
局長になれなかったものは、営業または地方へ、
もしくは早期退職となる。クリエィティブ職の
リミットは40代前半という感じだ。
原因は言うまでもなく、不況、それにともなうリストラ。
クリエイティブは、若い感性が力になるし、それだけで十分。
感性の衰えた中年社員に高い金を払うな。
営業にまわせば、クリエィティブで得た経験が
いかせて戦力になる。
そういう考えがあるのかもしれない。
でも、果たしてそれでいいのだろうか?

熟年向けの商品のコピーを、
若者が書く事ができるのか?
ファミリー向けのブランドイメージを、
独身者がうまく築く事ができるのか?
答えは、YES。
様々なマーケティングデータをもとに、
クリエーターたちは見事に応えてきた。
自分もそのうちの一人だ。

しかし、それは、もう昔。
生活に余裕があった時代、
広告をうてばある程度モノが売れる時代だったから
通用したのではないだろうか。
今は、生活者に余裕がない。広告の遊びにつきあうゆとりもない。
かんたんには動いてくれないんじゃないだろうか。
だから、ターゲットとなる人たちに
訴えるには、ターゲットと同じ視点が不可欠なような気もする。
データで得た知識、疑似体験では
同じ視点に近づく事はできても、立つ事は
できないのではないだろうか。
制作スタッフの中に、ターゲットと
同じ視点に立てる人をいれる、そんな配慮が
あってもいい気がする。

ある時、ある競合プレゼンの仕事をした。
ターゲットは20代後半〜30代前半の主婦。
1円でも安いものを買いたい、そんなお母さんたちだ。
代理店のスタッフは、クリエーティブ、営業、
マーケティング含めて全員が20代の独身。
彼らが組み立てたコンセプトを見て愕然とした。

制作現場の若返りを図る広告代理店。
しかし、広告するのは若者向けの商品ばかりじゃない。

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コメント 2

バツイチ37

あーなんて共感。ここまで本音で語れないですよね、なかなか。
フリーの広告クリエイターは
みんな同じ不安を抱いてるんだなって思いました。
若い感性という名のパクリマンセーの今、
僕らは恐竜になるのかな?
恐竜になる前に転職するか悩んでます(笑)
by バツイチ37 (2008-05-14 23:18) 

BRUCE06

コメントありがとうございます。
フリーの方ですか?
厳しい世の中ですよね。
がんばりましょう、お互いに。
by BRUCE06 (2008-05-15 14:18) 

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