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ある学生さんのブログを読んで。 [雑記]

広告業界を目指している学生さんのブログに
ふとたどりついた。結果が思うようにいかず、
かなり落ち込んでいるという印象だった。

考えてみると、自分がこの業界に入ったきっかけは
出会い頭のようなもの。動機も、いいかげんだ。

学生の頃、ネクタイを締めて働くのがいやだ、
と強く思っていた。なにかクリエイティブな仕事、
華やかな仕事につきたい、と漠然と思っていた。
音楽が好きだったので、音楽業界に進みたいとも
思っていたが、関西ではそういう仕事は無に等しい。
そんな時、某情報誌の営業アルバイトの求人を
見つけた。将来は社員登用の道ありと書いてあったので、
これだ!と思い応募して、合格した。
よし、これで安心。
いずれ社員になれるだろうと思っていたので、
就職活動はほとんどしなかった。

そして、あるとき、
「申し訳ないけど、社員にはなれないよ」と言われた。
頭の中は真っ白。
いまさら、それはないだろう、とそのときは
相当頭にきたし、かなりあせったものだ。
しかし、逆に反骨精神のようなものがメラメラと
燃え上がった。絶対、マスコミ業界に入ってやる。
絶対に有名になって、こいつら(出版社)を
見返してやる、後悔させてやる。
ここでやめてしまうのも、なんとなく
しゃくだったので、あえてバイトはそのまま続けた。

ある日、その出版社で、ある雑誌に目が止まった。
「宣伝会議」、なんやこれ?と思ってめくって
いくと、「コピーライター養成講座」の広告が載っていた。
「ふ〜ん、コピーライターって、面白そうやん、
 よっしゃ、将来、コピーライターになるで〜」。

それから、なんとか就職先が決まり、社会人になった。
そこの会社には申し訳なかったが、仕事そっちのけで、
帰社後の「コピーライター養成講座」に没頭。
広告というものを真剣に学んだ。

一年後、まわりの反対をおしきり、その会社をやめ、
再び就職活動を開始した。
講座を卒業しても、所詮、素人。なかなか
やとってくれる会社は見つからない。でも、ある会社の
面接で粘りに粘り、なんとかやとってくれる
という話になった。それが、今の仕事のスタートライン。
例えは悪いが、底辺からのスタートに
近いものだと思う。

この業界には、いろんなスタートラインがある。
大手広告代理店のエリートコース、
そして、誰も知らない折り込みチラシをつくっているような
会社からのスタートもある。やる気と根気、
少しばかりの才能があれば、どんなスタートであっても、
ある程度まで這い上がることができる気がする。
広告業界を目指す学生さんには、あきらめず
がんばってもらいたい。


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