SSブログ

ブレーンストーミング。 [広告の話]

「それじゃ、あさってブレストしようか」。広告業界では、
新しい仕事が発生したとき、そんな会話がよく交わされます。

ブレスト=ブレーンストーミング。集団によるアイデア発想法のひとつ。
各自が自由に意見を出し合って、その意見を組み合わせたり、連想したりして
新しいアイデアを生み出す事。大切なのは、どんな意見でも決して批判しない事。
つまらないと思えるもの、とんでもないと思えるもの、見当違いだと
思えるようなものでも歓迎する事が大切だと言われている。

しかし、本来の意味でのブレストをやる機会は、自分の立場では無に等しい。
代理店とのブレスト、それは、現実では
アイデアや方向性、時には表現そのものの決定の場になっている。

事前に制作会社と打ち合わせし、
ビジュアルアイデアやキャッチフレーズを考える。
当日はお互いが考えたものを
たたき台にして話が進んでいく。時には「それでええやん」と
その場で決まってしまう事すらある。

代理店と制作会社とのブレスト、それがなぜブレストにならないか。
理由は、クリエーター同士の対決の場になってるからだと思います。
特に代理店にコピーライターがひとり、制作会社サイドにも
コピーライターがひとりいて、
どちらもコピーを書きたいと意気込んでいる場合、本来のブレストをやって、
キャッチフレーズが生まれた場合、後でどちらがコピーを書いたかなどという
もめ事がおこるからです。
だから、こういう場合、どちらのコピーライターも
すでにキャッチフレーズを用意している。打ち合わせ終了後、
このキャッチはあなたが考えたんだから、あなたが細部をつめる。
このキャッチは私だから、後は私にまかせてくれ、となって解散する。

この代理店との打ち合わせの前に、プロダクションあるいは
アートディレクターとアイデアを出し合う。
これが本来のブレストに近いものだと思う。しかし、
同じ会社の人間ではないので、言いたいことをすべて出し切れるかと
いうと、そうでもない。あまりにも見当違いな意見を言うと
冷たい目で見られるし、場の空気がヘンになってしまう。
ブレストというのは、同じ社内の人間でやるのが
ベストなのではないかと思う。

フリーランスの人間は、自分一人。ブレストをやるパートナーがいないのです。笑



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。