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土屋耕一さんのこと。 [広告の話]

土屋耕一さんといえば、一世代、いや二世代前って
感覚でしょうか。どちらかといえば、
土屋さんのコピー作法を受け継ぐ、その次の世代の
方々の影響を受けて育ってきたように思います。
でも、コピーライターという名刺を持つ前、
宣伝会議のコピーライター養成講座に通っていた頃は、
土屋さんの作品集「土屋耕一全仕事」をいつも
カバンに入れてましたから、
影響を受けているのかもしれませんね。

晩年の土屋さんは、後輩たちのコピーを読んで
どう感じていたんでしょうね。
ため息の連続だったんだろうな。笑



次の文章は、「土屋耕一全仕事」の第一章
伊勢丹キャンペーンの(おそらく土屋さん自身の)紹介文です。

ある日曜日です。晴れてはいないが、といっても雨でもない。
なにかハッキリしないお天気で。テレビも別段、これという
見せ場がないまま青白くついている、寝そべっていたパパが
のっそり起き上がって、家族へ声をかける。どう、昼から
デパートにでも行ってみるか。わあ、などと子供が叫ぶ。
あ、そういえば買いたいものがあるのよ私、とママが鏡台
の前へ座り込む。こうして、日本の百貨店は、日曜日が混む
という、世界でも珍しい風景をうみ出すのである。そして、
このような「ちょっと行ってみるか」という家族のために
「ちょっと来ていただく」広告が必要になるのであります。
それを百貨店では広告キャンペーンと言っております。
「土屋耕一全仕事」より引用。


コピーライター土屋耕一さんは、
2009年3月27日、肝細胞がんにより亡くなられました。

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